練る、こねる。また練って、またこねて、
力をいれて、汗をかき、練るこねる、練るこねる。
そして 土は強くなる
人もそうして 強くなる。

陶器になる土。陶芸家の皆さんや職人の皆さんは、これでもか、これでもかと土を練(ね)り、土を捏(こ)ねます。これをちゃんとやっておかないと、土の中に空気が入って陶器はこわれてしまいます。
人間だって同じこと。人と出会い、その中で練られて、だんだん強くなっていくんです。でも、忘れちゃいけないのは、土は自分で自分を捏ねられないってこと。人に捏ねてもらうんです。人も、人との関わりで捏ねられるんですね。誰かの支えがあるんです。感謝です。

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